塩ビシート防水のメリット、デメリット

皆様いつもお世話になっております。

株式会社晃成の深谷です。


今回はタイトルの通り塩ビシート防水のメリット、デメリットについて解説したいと思います。


まず最初にメリット、デメリットをまとめると

メリット

  1. 下地の撤去が不要
  2. 均一の厚みのシートを貼るので、ムラが出ない
  3. プールなどにも使われている材料なので高耐久


デメリット

  1. 施工に技術を要する
  2. 高品質な材料の為、価格が高くなりやすい


以上を細かく解説していきます。


1 下地の撤去が不要


改修、リフォームの防水工事を施工する際は、既存の防水層を撤去する場合があります。


もしすでに雨漏れや、傷んでいる防水層の上に新しく防水をしても何らかの不具合がでる可能性があるからです。(後で説明する絶縁工法の塩ビシート防水なら大丈夫です)


防水にも色々な種類がありますが、大きく分けると、塗り物の防水と、シート状の物を貼っていく2パターンがあります。


そして仕様も、密着工法、絶縁工法の2パターンあり、密着工法は既存の防水層にくっつけていくやり方。

絶縁工法は既存の防水層と絶縁(くっつけない)していくやり方です。


改修工事、リフォーム工事の場合は新築時の防水があるので絶縁工法が使われることが多いです。

※ただ、新築時が塗り物の防水の時は、トップコートというのを塗るだけの時もあります。


ここで塩ビシート防水の場合は絶縁シートというのを敷いていく作業があり、これで下地との縁を切ります(影響を受けなくする。防水が2重になるイメージです)


下地の撤去が不要ということは、余計な作業や産廃の処分費を無くせます。

なおかつ防水が2重になるということは、より丈夫な防水層が出来ていくということにもなります。


もうこれだけでもかなりのメリットではないでしょうか?


続いて2つ目


2 均一の厚みのシートを貼るので、ムラが出ない


塩ビシート防水はロール状のシートを転がして貼っていきます。


このロール状のシートの厚みはメーカーや耐久度によっても違いますが、約1.5ミリ~2ミリです。


この厚みはメーカーが工場で作っているので厚みが均一です。


先ほど、塗り物の防水があると説明しましたが、塗り物の防水の場合は職人さんによって塗り方も違いますし、その日の天候などによっても左右されます。


そのような事が原因で仕上がりにムラが出来てしまうことがあります。


その点、工場生産の塩ビシート防水であれば、どの現場でも同じ厚みで仕上がるので、ムラがなく安定した品質で仕上がります。



3 プールなどにも使われている材料なので高耐久


塩ビシート防水はプールなどにも採用されています。


皆さんが普段遊んでいたプールなども実は塩ビシート防水は使われていたんですね。


プールは当然大量の水を溜めます。その水圧や水量にも耐えられ、なおかつ漏れないことが大前提です。


その為、塩ビシート防水の材料は高耐久です(厚みや、材料によって使い分けます)


以上ここまでが塩ビシート防水のメリットになります。


塩ビシートの良さが伝わったでしょうか?


ここからは塩ビシートのデメリットをご説明します。


1 施工に技術を要する


これをデメリットとするかは微妙なラインですが、

塩ビシート防水の工事にはかなりの技術を要します。


ライスターという熱風がでる溶接機を使い、シートを溶かしながら貼っていく為です。

温度調節をしながら焦がさずにシートを貼るには、熟練した技術が必要です。


塗り物の防水の場合は、正直塗装屋さんがついでにやっているケースもあります。


防水工事に特化した会社、中でも塩ビシート防水に特化した会社にしか施工が出来ませんので、一応デメリットにあげました。



2 高品質な材料の為、価格が高くなりやすい


先ほどメリットでもご説明した通り、塩ビシート自体が高品質、高耐久の材料になります。


その為、どうしても価格が高くなりやすい傾向にあります。


塩ビシートには厚みが何種類かあり、それによって価格も変動します。

シートの厚み

薄~厚


価格

安~高

そのため、施工する場所に適した厚みや材料を使用することによって価格を抑えることができます。

そして材料の選定はやはりプロの業者にしかできません。


もう一点、塩ビシート防水は基本的にはメンテナンスフリーの防水です。

完了してからは、わかりやすく言えばほったらかしでも大丈夫です(排水溝まわりなどのお掃除はお願いします)


塗り物の防水の場合は定期的にトップコートという保護剤を塗る必要もあります。そしてその都度費用も掛かりますので、長い目で見れば塩ビシート防水の方がお安いケースもあります。


以上ここまでが塩ビシート防水のメリット、デメリットです。

おさらいしますと


メリット


  1. 下地の撤去が不要
  2. 均一の厚みのシートを貼るので、ムラが出ない
  3. プールなどにも使われている材料なので高耐久



デメリット


  1. 施工に技術を要する
  2. 高品質な材料の為、価格が高くなりやすい


防水工事をお考えの方は下記のブログも参考にしてみてください。

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